2033年旧暦問題がまた話題になっています。

終活読本『ソナエ』2016年9月16日号が、2033年旧暦問題を取り上げたことで
この本を読んだ人が気になり始めています。

2033年問題とは何か? わかりやすく説明していきますと
旧暦に表示される六曜(ろくよう)の中で友引が決められないことで
葬儀関係者が困るののです。

友引が決められないとなぜ?困るのか?
このことについて説明していきますね。

 

★★ 目 次 ★★

1.友引とはどんな日?

六曜もしくは六輝の一つで、大安、赤口、先勝、先負、仏滅、そして友引の6つを言います。
もともとは勝負事で使っていたものでしたが、時代の変化でいつの間にか民間信仰になってしまいました。

そして友引は元々は「共に引く」の「共引」で「物事に勝敗無し」という意味合いでしたが
いつの間にか冠婚葬祭のなかで、葬儀や法事ごとには縁起が悪い日となってしまいました。

 

2.友引って悪いイメージ?

友引は、昼間は凶で朝晩は吉です。ですから仏滅のように一日が凶というわけではありません。
それなのに漢字から来るイメージで「友を引く」から「誰かがあの世へ引かれてしまう」という迷信が伝わってます。

でも、不思議なことに結婚式には「友を引く」のでいいとされています。

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3.友引は葬儀関係者にとって必要。

友引は葬儀関係者にとって、とても必要な日です。

なぜかというと火葬場にある火葬炉は
毎日ご遺体を焼くために定期的なメンテナンスが重要です。

そのため火葬炉を使わない日を設けないと
常に燃やし続けることになりになり火葬炉の消耗・劣化が激しくなります。

ですから、友引はほとんどの葬祭場はお休みなってます。

また葬儀関係者は24時間365日、土日、年末年始やお盆も関係なく
病院や葬祭場、ご遺族のご自宅など細かい仕事があって休みがとれません。

ですから、友引というのは火葬、葬式をお願いする人が少ないので
その日をお休みしているのです。
 

☆☆ ま と め ☆☆

旧暦を決めるため新月や太陽の動きなどいくつかのルールがあってこれまでそれに沿って六曜も決めてましたが
2033年にはルールに従って旧暦に六曜を入れていくと9月の次が11月になってしまい10月がなくなってしまう。

 

ということで、六曜が決まらなければ、友引が決まらない。
葬式など法事ごとを家族、親族で決めることができないし
ましてや葬儀関係者の方々もお休みを設定することができず困ります。

そんな2033年旧暦問題まで、あと16年ありますが
それまでの間に、この六曜を気にしない人が増えるのでしょうか?

人生80年と言われて、団塊の世代が86歳に手が届く2033年
そのころには生前葬も一般的になっていくのでしょうか?

葬儀についても色々と見直していく時期に入っていますね。